「レイヤーカットにしたのに、美容室で仕上げてもらった時のような動きが出ない」「ストレートアイロンを使うと、片方だけ強く巻けたり、毛先がバラバラに見えたりする」そんな経験はありませんか?
動画と同じように巻いているのにうまくいかないと、自分が不器用だからだと思ってしまいますよね。
でも、美容師として髪を見ていると、原因が巻き方だけではないこともかなりあります。
レイヤーの高さ、左右のつながり、毛先に残した厚みが合っていないと、丁寧に巻いても形がそろいにくいからです。
反対に、巻くことまで考えてカットされたレイヤーなら、全体を何度も巻き込まなくても、毛先ワンカールと顔まわりの毛流れだけで可愛く見せやすくなります。
この記事では、ストレートアイロンで失敗しにくいレイヤーカットの巻き方を、毛先・顔まわり・表面・おくれ毛に分けて解説します。巻いても決まらない時に確認したいカット設計まで、LORENの現場判断を含めてまとめました🫧
監修:LOREN TOKYO 代表 熊坂 光

🫧 先に結論
- レイヤーカットは、ストレートアイロンでも十分きれいに巻けます
- ベースは毛先ワンカール、顔まわりだけ後ろへ流す方法が失敗しにくいです
- 表面のレイヤーは全部巻かず、短い部分へ少し動きを足すだけで大丈夫です
- 韓国風に見せるなら、顔まわりとおくれ毛を強く巻き込みすぎないことが大切です
- 左右差、レイヤーの高さ、毛先の厚みでも巻きやすさは変わります
- 毛先をすきすぎると、ワンカールしてもスカスカに見えやすくなります
- 仕上げは、重いオイルを多くつけるより、ヘアミルクを少量なじませる方が動きを残しやすいです
レイヤーカットは、巻き方より前に「カット設計」で差がつきます

レイヤーカットは、短い髪と長い髪の重なりによって動きを作るデザインです。
そのため、アイロンの使い方だけを練習しても、短い部分と長い部分のつながりが合っていなければ、左右で動きが違ったり、表面だけ浮いたりします。
LORENでレイヤーカットを考える時は、単に「段を入れる」だけではなく、次の4つをかなり大切にしています。
左右のバランス
左右を機械的に同じ長さへ切るのではなく、頭の丸みや生えぐせも見ながら、巻いた時に左右の毛流れがそろうよう調整します。
レイヤーの高さ
高いほど動きは出ますが、巻かない日は浮きやすくなります。低すぎると、巻いてもレイヤーが見えにくくなることがあります。
毛先の厚み
軽さを出そうとして毛先まで削りすぎると、ワンカールしても線が細くなり、毛先がスカスカに見えやすくなります。
普段の過ごし方
毎日巻くのか、ストレートの日が多いのか、仕事中に結ぶのかで、扱いやすいレイヤーの高さは変わります。
美容師としての本音
「韓国風のレイヤーにしてください」と言われても、毎日巻く方と、ほとんど巻かない方では同じカットにはしません。短めレイヤーは変化と動きが出やすく、長めレイヤーは自然で挑戦しやすい。可愛さだけでなく、翌朝自分で扱えるかまで考えて高さを決めることが大切です。
美容室での頼み方まで確認したい方は、レイヤーカットのオーダー方法|失敗しない頼み方と美容師に見せるポイントも参考にしてください。
ストレートアイロンで巻く前に整えたい4つの準備
1.髪を完全に乾かす
湿り気が残った髪へ高温のアイロンを当てるのは避けます。
朝に髪が少し湿っている場合は、先にドライヤーで乾かしてください。毛先だけでなく、顔まわりや耳後ろも乾いているか確認します。
2.ブラシや粗めのコームで毛流れを整える
絡まった状態のままアイロンを通すと、途中で引っかかり、カールの線がガタガタになりやすいです。
無理に引っ張らず、毛先から少しずつとかしておきます。
3.耳前・耳後ろ、さらに上下へ分ける
髪全体を一気に巻こうとすると、短いレイヤーと長いベースが混ざり、せっかくの段差が見えにくくなります。
まず耳前と耳後ろに分け、その後、上下へざっくり分けます。毛量が多い方は上下をさらに分けても大丈夫です。
4.温度は高くするより、毛束を薄くする
適した温度は、髪質、ダメージ、アイロンの機種によって変わります。取扱説明書を優先し、最初は低めから確認してください。
前髪や顔まわり、ブリーチ・縮毛矯正履歴がある毛先は、特に高温を避けます。
一度で形がつかない時は、温度を急に上げるより、毛束を少し薄くして、止めずにゆっくり滑らせる方が失敗を減らしやすいです。
ストレートアイロンで失敗しにくい韓国風レイヤーの巻き方
1.前髪と分け目を先に整える
前髪ありの方は、全体を巻く前に前髪を整えます。
中間から毛先へアイロンを通し、毛先へ軽い丸みをつけます。強い内巻きにするより、自然に落ちる程度で大丈夫です。
前髪なしの方は、分け目の根元を左右へ動かしながら乾かしてから、頬骨へ落ちる髪を後ろへ流します。根元がぺたんこのまま毛先だけ巻くと、顔まわりが重く見えやすくなります。
2.ベースの毛先はワンカールだけで十分です
韓国風のレイヤーだからといって、髪全体を何度も巻く必要はありません。
まず長いベース部分の毛先を、ストレートアイロンで一度だけワンカールします。
肩につくミディアムなら、毛先を少し外へ逃がすと、首まわりに自然なくびれができます。
セミロングからロングは、内巻きワンカールまたは真っすぐすぎない程度の丸みで十分です。毛先を強く巻き込むより、顔まわりの動きを主役にした方が今っぽく見えます。
3.顔まわりは2〜3束に分けて後ろへ流す
韓国風のやわらかい毛流れを作る時に、いちばん印象が変わるのが顔まわりです。
頬骨まわりに落ちる髪を、一気に太く取らず、2〜3束に分けます。
アイロンを少し斜めに入れ、顔から離すように後ろへ滑らせます。強くひねり込むのではなく、巻くより毛流れをつけるイメージです。
顔まわりをもっと短くするか迷っている方は、フェイスレイヤーとは?小顔に見える人・失敗しないオーダー方法もあわせてご覧ください。

4.おくれ毛は細く取り、ゆるい曲線だけを作る
髪を結ぶ日や、顔まわりへもう少し抜け感が欲しい日は、こめかみともみあげのおくれ毛を少量だけ出します。
おくれ毛を太く取りすぎると、顔の横だけ重く見えたり、結んだ時に全体とのつながりが切れて見えたりします。
根元近くから強く巻かず、中間から毛先へ一度だけやわらかな曲線をつけます。毛先は顔の外へ逃がす程度で十分です🍒
結ぶことが多い方は、カット前に伝えてください
髪を下ろした時は気にならなくても、結ぶと左右の顔まわりやおくれ毛の長さ、全体とのつながりがはっきり見えます。普段結ぶ方は、下ろした時と結んだ時の両方を考えて顔まわりを作ることが大切です。
5.表面の短いレイヤーへ少しだけ動きを足す
表面のレイヤーは、全部を同じ強さで巻く必要はありません。
短い部分を少量持ち上げ、中間から毛先へアイロンを滑らせながら、後ろへ少し流します。
ここを強く巻くと、表面だけ大きく浮いたり、昔のハイレイヤーのように見えたりすることがあります。ほんの少し丸みがつくくらいで止めます。
6.冷めてからほぐし、ヘアミルクを少量なじませる
巻いた直後に何度も触ると、せっかく作った毛流れが取れやすくなります。
少し熱が冷めてから、指を粗いコームのように使い、毛束をやさしくほぐしてください。
仕上げは、ヘアミルクを手のひらと指の間へ薄く広げ、毛先と顔まわりへ少量なじませます。
強い艶や濡れ感を出したい日はオイルも選択肢ですが、韓国風レイヤーの軽さを残したい日は、ツヤを出しすぎず、ふんわりやわらかく整える方が動きが引き立ちます。
量やつける位置は、ヘアミルクの正しい使い方で詳しく解説しています。

長さ・前髪・結ぶ日で巻き方を変えると失敗しにくいです
| 髪型・場面 | 毛先 | 顔まわり | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ミディアム・くびれ寄り | 肩に当たる毛先を軽く外へ | 頬骨から後ろへ流す | 外ハネを強く作りすぎない |
| セミロング・ロング | 内巻きワンカールまたは自然な丸み | 2〜3束に分け、大きく後ろへ流す | 全体を巻きすぎない |
| 前髪あり | 毛先へ軽い丸み | 前髪横を顔の外へ流す | 前髪を強い内巻きにしない |
| 前髪なし | 全体はシンプルでOK | 根元を立ち上げ、頬骨から流す | 分け目がぺたんこのまま巻かない |
| 髪を結ぶ日 | 結ぶ部分は巻きすぎなくてOK | こめかみ・もみあげを細く巻く | おくれ毛を出しすぎない |
短めレイヤーと長めレイヤーは、同じ巻き方になりません
短め・高めのレイヤー
- 動きと変化が出やすい
- 表面の短い毛を巻くと華やか
- 顔まわりの印象が変わりやすい
- 巻かない日は浮きやすい場合がある
- 毛先を軽くしすぎないことが重要
長め・低めのレイヤー
- 自然で初めてでも挑戦しやすい
- 毛先ワンカールだけでもまとまりやすい
- ストレートの日も扱いやすい
- 大きな毛流れを作りやすい
- 低すぎると動きが見えにくい場合がある
どちらが上ということではありません。
変化をはっきり出したいのか、巻かない日も自然にしたいのかで、向く高さが変わります。
韓国風レイヤーのデザイン自体を詳しく知りたい方は、韓国風レイヤーは大人女性にも似合う?エギョモリとの違いとオーダー方法をご覧ください。
レイヤーカットの巻き方で失敗しやすい5つの共通点
1.一度に取る毛束が太すぎる
毛束が太いと、表面だけに熱が入り、内側へカールがつきにくくなります。
温度を上げる前に、毛束を少し薄くしてください。
2.顔まわりを強く巻き込みすぎる
顔まわりを一回転させるように強く巻くと、顔の横だけ大きく膨らんだり、作り込んだ印象が強くなったりします。
韓国風に見せたい時ほど、後ろへ流す程度から始めます。
3.表面もベースも全部同じ方向へ巻く
すべて同じ方向・同じ強さで巻くと、短い部分と長い部分の重なりがつぶれ、レイヤーの立体感が見えにくくなります。
ベース、顔まわり、表面を分けて考えるだけで、仕上がりはかなり変わります。
4.毛先がすかれすぎている
毛先が薄く先細りになっていると、ワンカールしても線が細く、パサパサと散って見えることがあります。
これは巻き方だけでは直しにくく、毛先の厚みを育てたり、ラインを整えたりする必要があるケースです。
すでに毛先が薄くなっている方は、レイヤーカットで髪がスカスカになった時の直し方も参考にしてください。
5.仕上げのオイルやバームが多すぎる
艶を出そうとしてオイルを多くつけると、レイヤーが細い束になり、ふんわりした動きが消えてしまうことがあります。
まずヘアミルクでやわらかく整え、強い艶や束感が欲しい日だけ、オイルを毛先へ少量足す方が調整しやすいです。
質感の違いは、ヘアオイルとヘアミルクの違いで詳しく解説しています。

何度巻いても決まらない時は、カットを確認してください
巻き方を変えても左右がそろわない、顔まわりだけ浮く、毛先が散る場合は、カットの状態が影響している可能性があります。
カットを一度見てもらった方がいいサイン
- 左右で顔まわりの長さや厚みが大きく違う
- 表面の髪だけ短く浮いている
- 毛先が細く、ワンカールしてもまとまらない
- レイヤーが高すぎて、巻かない日は広がる
- レイヤーが低すぎて、巻いても動きが見えない
- 結ぶと片側の顔まわりだけ多く残る
- 縮毛矯正後の毛先がまっすぐ散って見える
すぐに大きく切り直す必要があるとは限りません。毛先を少し整えるだけでよい場合もあれば、短い部分を伸ばしながらなじませた方がよい場合もあります。
縮毛矯正をしている方は、縮毛矯正していてもレイヤーカットはできる?広がらず上品に見せる方法も参考になります。
レイヤーカットの巻き方でよくある質問
ストレートアイロンは何度に設定すればいいですか?
髪質、ダメージ、機種によって異なるため、取扱説明書を優先してください。
前髪・顔まわり・ブリーチ毛・縮毛矯正毛は低めから始め、一か所で止めずに滑らせます。温度を上げるより、毛束を薄くして少ない回数で仕上げる方が安心です。
巻きがすぐ取れてしまうのはなぜですか?
毛束を一度に取りすぎている、髪が乾き切っていない、巻いた直後に触っている、スタイリング剤が重すぎるなどが考えられます。
毛束を薄くし、熱が冷めてからほぐしてください。
片側だけ外へ流れません
利き手によって、左右でアイロンの角度や引く方向が変わっている可能性があります。
鏡へ正面を向き、左右とも顔から離す方向へアイロンを滑らせてください。それでも大きく違う場合は、生えぐせやカットの左右差も確認します。
髪が多くてもワンカールだけで大丈夫ですか?
大丈夫です。ただし、毛量が多い方は上下へ分け、内側から順番に巻きます。
一度に多く挟むより、毛束を分けて同じ方向へワンカールした方が、毛先がそろいやすくなります。
巻かない日でもレイヤーカットは変になりませんか?
巻かない前提で高さと毛先の厚みを決めれば、自然に見せられます。
毎日巻かない方は、カット前に必ず伝えてください。低めから中間のレイヤーや、顔まわりだけ動きを作る方法が合うこともあります。
詳しくは、顔まわりレイヤーは巻かないと変?ミディアムで今っぽく見せるコツをご覧ください。
縮毛矯正をしていてもストレートアイロンで巻けますか?
巻くことはできます。ただし、縮毛矯正後の髪は毛先の厚みやダメージ状態によって、カールがつきにくいことがあります。
高温で何度も往復せず、低めから確認してください。毛先が薄く散る場合は、巻き方ではなくカットやダメージ状態を見てもらう方が安心です。
まとめ|レイヤーカットは、全部巻くより必要な部分だけ動かす
レイヤーカットをストレートアイロンで巻く時は、全体を複雑に巻く必要はありません。
ベースの毛先はワンカール。顔まわりは2〜3束に分けて後ろへ流し、表面とおくれ毛へ少しだけ動きを足す。
この順番だけでも、韓国風のやわらかな毛流れは作りやすくなります。
そして、美容師として忘れてほしくないのが、巻きやすさはカットの左右差、レイヤーの高さ、毛先の厚みでも変わるということです。
何度巻いても決まらない時は、自分が不器用だからと決めつけなくて大丈夫です。
普段巻くか、結ぶか、ストレートの日が多いかまで美容師へ伝え、自分の生活に合ったレイヤーを一緒に探してみてくださいね☕

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